2006年 6月
耳慣れない言葉ではありますが、“百会(ひゃくえ)”という言葉があります。
これは仏教用語です。
一人の人間が生きて行く上で出会う人の数は、それはもう数え切れないほどあるでしょう。
肉親・血縁・他人問わずです。
まず一番初めに出会うのは当然、母であり、父である両親。
そこから始まります。
そして様々な年齢と共に色々な出会いを重ねて行くのです。
とてもではありませんがその一つ一つを挙げていくのは無理な話です。
そこで“百会”。その数を限定して、100人の、自分が大事と思える繋がっている人を思い浮かべて、
出来れば紙にその名前を書いてみましょう。
それこそ肉親・血縁・それ以外の人、勿論亡くなっている人でも構いません。
初めは、“エーッ!100人も!? そんなんおるかな?”と思うかもしれませんが、
書き出してみると、意外とどんどん出て来てびっくりしますよ。
そして完成したその“百会”の図を見ると、
改めて“ああ 人は一人で生きているんでは無いんだな”と実感するはずです。
自分自身も、そうやって自分以外の誰かの“百会”の中に入る訳です。
そう考えると、リンクしていく“百会”の輪というのはスゴイものでしょう。
“情けは人の為ならず”と言われますが、人の“百会”の中に存在する自分の為に、
どんな小さな事でもいいですから、自分以外の人に対する善行を積んで行きたいものです。
そして、自分を取り巻く人間関係も整理出来ますよ。