2007年10月
人類の偉大な智恵袋として、四千年の歴史を持つ中国の“易経”という教えがあります。
“何や占いか!”と思う人もあるでしょうが、これは其の昔「四書五経」と言って、
中国の列記とした学問の内のひとつなのです。
“己が天に火と成すならば、如何にすべきか、如何あるべきか”という、
人が其処に想いを秘め、岐路に立った時の的確な示唆・信頼すべき導きでもあるのです。
中国は言うに及ばす、世界中でその真理は生かされ、
有名なアメリカのマーフィー博士にも多大な影響を与えています。
難しい事はさておき、“易経”の真髄は、“変ずれば通ず”この一言に尽きるのです。
解りやすく説明しましょう。
学校から遠足でハイキングに行くと。雨が降ればどうなりましたか?
当然、日にちの変更、又は、日にちの変更が不可能であるならば、同じ日に水族館や映画館etc、
内容の変更。皆さんも覚えがあるでしょう?
勿論変更無く実行されるのが一番ではあるけれど、それが無理ならば、拘り倒さずに次の案に変えると。
そうすれば、無理なく事は処理されて行く訳です。
皆さんの毎日の暮らしの中でも、それは同じ事です。
“何でこうならへんの!?”と憤ったり、へこんだりしますが、それなりに貴方が頑張ったとして、
もし成るものならば、ちゃんと成っているはず。成らなかったという事は、
そのままでは何か何処かに問題があり、変更が必要であるという事に他ならないのです。
それに気付きさえすれば、多少の相違は在れどもちゃんと繋がって行きます。
全ての事が其れに当て嵌まるんですよ。“こうでなきゃ!”と拘って、々、
しんどい思いをするのはエネルギーの無駄遣いだという事に気付きなさい。
“拘らず 捕らわれず 固執せず 風に吹かるる柳が如く
在れば在ったで良し 無ければ無いで良し”
こう考える事が出来れば、何にも勝る“柔らかい強さ”を手に入れる事が出来るんですよ。
勿論、“何が何でも”と、やらなきゃいけない時もあるでしょうが、
それ以外は、この考え方を基本に出来れば、生きて行くのがとっても風通しが良くなる筈です。
憶えておいて下さいね。