2008年 2月
ここ何年か、子供の名前として男女共に、常に上位にランクされるのに
“ユウキ”という名前が挙げられます。
男の子でも女の子でも皆さん耳にした事があるでしょう。
まぁその名前と言う訳では無いのですが、人が生きていく上で色んな“ユウキ”が必要となります。
ちょっと挙げてみましょう。
まず、強さを表す“勇気”、男らしさを表す“雄気”、次に、やさしさを表す“優気”、
ゆとりを表す“裕気”、物事に囚われない“悠気”、遊び心の“遊気”、
そして最後に、人を助ける“祐気”、人と繋がる“融気”、人と縁を結ぶ“結気”があります。
こうやって見てみると、まず自分の中に強さと優しさの両方を持って、
(よく昔から強く無ければ優しくなれない等と言いますよね)
しかも、いっぱい々になってしまうのでは無く、心にゆとりと遊びを持って、
ネガティブな感情に囚われてしまう事無く、しっかりと自分ひとりの力で立つ。
そして、その上で、人は決して一人で生きている訳ではありませんから、
人と交わり・繋がり・融合して行く。
人間関係を色んな場所・色んな場面で結んで、助け合って行くという事なのです。
このたった一つの“ゆうき”という言葉の中に、人が正しく生きて行く為に、
こう在りたいと願う事の全てが示唆されている様な気がします。
仮令、無意識で在ったとしても、親が大事な子供の名付けをする時に、
人としてその想いが底辺に流れているのかもしれません。だから人気があるのでしょう。
その中で、ひとつ持たないで居て欲しいのは、マイナスの事象にショックを受けて、
前を見られない程落ち込んで憂えてしまう“憂気”です。
この“ユウキ”ばっかりは、エネルギーを奪ってしまうマイナスの“ユウキ”ですからね。
皆さんも、自分の中の色んな“ゆうき君”と仲良くしましょう。
どれかの“ゆうき君”だけが突出して、バランスを崩してしまわないように気を付けながら。