2008年 3月
人は行きて行く上で、一つではなく複数の所属場所を持っています。
例えば、家族・親戚・職場・学校・友人・趣味の仲間etc。
ここから解る事は、純粋に一人でというのは無く、
常に誰かと一緒に繋がっていて連帯しているという事。
その人間関係の糸がこんがらがらない様に整理し、キープして行くのは中々大変な事です。
しかしその中で、好意という○の感情だけで繋がれる相手だけならいいですが、
中々そうも行かず、○の感情以外の理由で、仕方なく繋がっている相手も居る訳です。
時として、あちらを立てればこちらが立たず“いったいどうしたらエエんよ!?”なんて事もあります。
AさんはBさんの事を嫌っている。
だけどその事をBさんにストレートに言ってしまう訳にはいかない。
かといって、好いているという嘘も付けない。
もしBさんに“Aさんが私の事どう言ってた?”と訊かれたら、あなたはどうしますか?
悩み処ですが、是は仮令自分が聞いていても
“私は知らんわ。直接自分で訊き。”と言うしか無いでしょう。
其処で間に入って行っては、要らんとばっちりが来ないとも限りませんからね。
まあ唯一の賢い方法だと思いますよ。
ところが、そういうのを聞くと嬉々としてという訳では無いのでしょうが、
其処に悪意のスパイスを振り掛けて、話を誇張して
“こんな事言いたく無いねんけど、あの人アンタの事こない言いよったで”と、
さもいい人面して即御注進に及ぶ人物が居ます。
まあ関西人というか播州人はコトを面白可笑しく大げさに言うのは元々得意ではありますが、
只、サービス精神で相手を笑わせる為に言うのではなく、
其処に仮令無意識であれ、悪意が存在すれば、是はやっぱりアカンでしょう。
Bさんを傷付ける一番有効な手段であり、又、AとBの関係を拗れさす厄介なウィルスでもあります。
そう言われると“エエッ、ウソ!?”と大概の人は、いとも簡単に相手の術中に嵌り、
確かめもせずにAを恨みます。是が問題。
数学でも証明法があった様に、只、一人の言う事を鵜呑みにしてしまわず、
もっとじっくりとコトの真否を確かめなければいけません。
よしんばカーッと頭に血を上らせて、Aさんに直接談判しに行き、
“アンタこんなコト言いよったやろ!”と詰め寄れば、
“いいや、そんなコト言うてないで、こない言うただけやで”と
些か話が違う事態にうろたえてしまうなんてコトも往々にしてありますよ。
アノ人がこう言ったから、コノ人がああ言ったからというのは、
各々大人ですから言い訳にはなりません。決して踊らされてはいけません。
最後はしっかりとした自己判断しかないのです。
皆さんの心の中の人間交友関係手帳がすっきりと整理されています様に願っています。
是は生きていく上での大事な知恵ですよ。