2009年 8月
8月はお盆の月ですが、今回はご先祖と自分との関わり、血の繋がりについてお話しましょう。
誰もがずうっと過去に遡ってご先祖の血の繋がりが在るから今の自分が居る、という事は、
解っていると思いますが、生殖の形を言い表すときに男が種蒔きで、女が畑だと言います。
例えば畑に種を植えて、其処から芽が出て、葉っぱが出て、花が咲いて、実が成って、
是は何が変化しているのでしょうか?
当然、種が変化しているのであって、畑や土は厭くまで種が成長していく為の栄養分・沃素に過ぎません。
そう考えると、私たちの直接の血の因子・血の核を作り上げているのは父親の精子であって、
母親の卵子は受精卵が大きくなって行く為の栄養分であると置き換えられます。
DNA等という生物化学的な専門的な事は別として、是も又真実でしょう。
男の子も女の子もご先祖のラインは父方の父祖という事に成り、
もし先祖霊や守護霊等が在るとするならば、其処に護って貰っているのです。
父親の事を好きか嫌いか等という感情論はこの際別ですよ。
そうやって小さい時は、男の子も女の子も父親方の血に護られているのですが、
男の子は、子供を産む性ではありませんので、その血は未来永劫変わりません。
しかし女の子は大きくなると嫁いだ先の旦那さんの子供を産む訳ですから、
当然産んだ子供は、先程言った様に旦那さんの血を核とする事になります。
“確かにこの子とアンタとは血繋がっとうけど私とアンタは血なんか繋がってぇへん、
夫婦なんか元々他人やでな”こんな事をいう人が居ます。
それが大きな間違い。
十月十日掛けて腹に持って産み落としたという事は、
十月十日掛けて旦那の血を自分の体の中に流したのと同じ事になるのです。
だから“女は血の道・血が変わる”と言われる所以は其処なのです。
昔の親は“嫁いだ先がおまえの家やと定め、二度と実家の敷居は跨ぐな”と送り出したものです。
是に繋がっていた教えでした。
其処でご先祖は実家の父方から旦那の父方へと変わるのです。
ところが最近は嫁に行っても親やご先祖というと、真っ先に自分の方を指し、
旦那方の方を疎かにする。
又娘の親も嫁いだ娘をその旦那・孫ごと取り込もうとする風潮です。
これでは本来の在り方に背いているのが解る筈でしょう。
其れは仮令養子に来て貰った処で同じ事です。
本来の手を合わせるべきご先祖はそちらや、偶々事情がこうだから、こっちに来て貰っているや。
という事を忘れてはいけません。
親は双方含めて四人なんですから、順番を間違えずに大事にすれば、
旦那も貴方の親を大事にしてくれ、必ず倖せな結果に結びつく事は言うまでもありません。
是は雄映先生の恩思恵の中でまずは解っておかねばならない基本の真実です。