2010年 6月
パワースポットとしての宍粟市一宮町の伊和神社のお話は前にしましたが、
今回初めて神殿に上がっての祈祷・お払いを受けて来ました。
というのも長い間此の仕事をしておりますと、
(本来そんなものはしっかりとブロッキングしておくべきなのですが)
時として相談者が持ってくる“陰の念”を私自身が受けてしまう事があります。
勿論相談者は困っている事や、悩んでいる事、辛い・悲しい・しんどい事、
又、何かに対する嫌悪感や恨みの念を持って来るのですから、私の役割としては、
まずは其の相談者の想いに深くシンクロする必要があります。
そして其の上で冷静に現実を受け止めさせ、これからどうするのが一番良いか納得して、
心が楽になる方法を伝授するという事になります。
もう36年も其れを繰り返し々やって来ている訳ですから、今更と思いますが、
ちょっとハードな案件が続いて、其のとどめが寿命ではない人の死についての相談だったものですから、
飽和状態になったコップの水が溢れてしまう様に、キャパオーバーをしてしまったんですね。
考えてみれば、私の仕事は色々な毒で汚れたりドロドロになった水を、一旦全部濾過して、
綺麗な水にして相談者に返してあげる浄水器みたいなものですから、
其れこそ定期的にフィルター交換は必要なんです。
普段は其れが全自動交換システムが作動しているんですが、今回はちょっとまいっておりました。
そして其の想いを“何をお願いされますか?”という神主さんの問いかけに
遠慮する事なく申し出ました。
すると、其の日は豪雨といっていい程の酷い雨の日で
(不思議な事にいつもは晴れ男なのに、伊和さんへ行く時に限って雨の日が多いのですが)
この様なパワースポットに参る時には雨が、其れも激しければ激しい程空気が浄化され、
其の清浄な目に見えない力が格段に大きくなるそうです。
そして階段を上がった本殿の奥の障子で閉じられ、ほの暗い蝋燭明かりの静寂の中、
外に降るサーッという雨の音だけが絶え間なく聞こえ、太鼓の腹に響くような音と共に、
神主さんの厳かな祝詞が始まりました。
其れは其れは、得も言われぬ厳かで神聖な時間でした。
其の中で私の伝えた事を余すところ無く祝詞の文言に代え、
見事にあげていただいた言葉にとても感動しました。
其れを此処に書いてみます。
“汝、占いを術として 刻を計りて 知を授く 人を助け救わんが為 気を病みまた身を患わぬ様
己が叡智と慈愛を用て 皆健やかなれと願い給ふ 皆倖いなれと導き給ふ也”
此の短いたった是だけの言葉の中に見事に私の日々願いながらしている事を言い表していただきました。
清い有難い時を貰い、私が元気にリセット出来たのは言うまでもありません。
ある意味“REBORN”ですよね。