2010年 9月
世の中の現象には、森羅万象須らく陰陽が在る訳ですが、
実は人の言葉(言霊)の中にも其れは存在します。
言葉と言うのは自分が体外に発するモノですから、仮令毒の在る言葉を吐いた処で、
自分の中には毒は入らないと思っていませんか?ところが、そうではないんですね。
言霊と言うのは谺(こだま)と同じで、発した言葉は全部自分に返って来るんです。
まあ“怒りがパワーだ”と言う人も居ますが、いつもイライラとして機嫌の悪い人は、
常に否定形の言葉を発しています。
其の状態で調子よく居れる筈などありません。
“アイツのあそこが気に入らん”“何でそんなグズグズしとんのや、そんな奴は一番嫌いや”
“アイツのここは赦されへん”etc。
結局“だからアカンのや”の否定形の呪詛で満ち満ちています。
こうやって冷静に文字にしてみるとなんだか怖いでしょう?
そして又、其の反対に此の様に攻撃的では無く、内向的に否定の言葉を発し続けている者も居ます。
是は主に自分に向けてというのが多いんですが“私はこんなんやから上手い事行かへん”
“人は絶対私をバカにしている”“努力はしてみた、だけど無理や”etc。
今度は結局“決して自信なんか持たれへん”という己に向けてと、
其れを解ってくれない周りに対しての否定形の呪詛で満ち満ちています。
是も又、しんどいですよね? ここまで読んでみてもう気が付くでしょう?
状況は別として、其れをどういう言葉に置き換えるか、“否定形の言葉”即ち“毒”にしてしまえば、
自分を取り巻く“気”自体が淀んでしまうのです。
目には見えなくても其れは歴然と在り、上手く行かないのは当然でしょう。
子供に対してでも其の毒を入れている場合も多々在ります。
此処で、反省を込めて、ちょっと発想の転換をしてみましょう。
一日“否定形の言葉=毒”を出来るだけ言わない。
そんな日を作りなさい。
相手に対しても自分に対してもです。
マイナスの事には“もっとこうしたらいいと思う”
“今はこうだけれど、ずっとという訳ではない、きっと良くなる”
“お母さん○○ちゃんがこうしてくれたら嬉しいな”etc、とプラスの言葉に変換する。
そして現象に対しては、“だからアカンではなく、だから良かった”と思う為にはどう考えればいいのか。
其の思考回路の癖を付けなさい。
努力がいるとは思いますが、たった一日でも“マイナスの言葉を言わない日”を作れば、
あなた自身の体調も気分も運気も必ず変わります。
勿論良い方にというのは言うまでもありません。
一度チャレンジしてみなさい。
普段無意識の内に如何に“否定形の言葉=毒”を吐いているかがわかりますよ。