2011年11月
今月は、“くれない族”のお話です。
くれないと言っても、紅でも暮れないでもありません。
してくれない・言ってくれない・解ってくれないと年中不満を言っている人の話です。
まず“くれない族の悲劇”はどこから始まるのでしょうか?してくれて、
してもらって当然当たり前と考える処から始まります。
よく人は“普通はこうやろ?~するのが普通やろ!普通はな!”と言う、
あなたも言った事がある筈です。
アンタ百人に聞いたんか?普通・常識・真実など学校の試験でもない限り、
其れこそ人の数だけ在っても不思議ではない。
勿論、其れらを含む価値観が同じであれば、幸いというか、言うことはありませんが、
そうでない場合、途端に其処にトラブルが生じたり・悩んだり・怒ったりします。
そもそも“普通って何?”例えば、レストランで食事をする。フォーク・ナイフは外から。
こんなの常識、知ってて普通!でも知らない人にとってはソレは普通でも常識でもない。
馬鹿にしたり、怒ったりせず教えてやればいい。
子供は赤ちゃんの時からそうやって教えられて来ました。
大人に成ってからでも本人はそうは思っていなくても、
恐らく皆が知っているであろう事柄が欠落している人は沢山います。
又、家族全員で食事をしないといい子が育たない。
家族全員で食べるのが普通でしょ!?と力説する人がいましたが、
私は小さい時から父親と一緒にご飯を食べた事などまずありませんでした。
果たしてグレたんでしょうか?いいえ決してグレてもいないし、歪んでもいません。
自分で言ったらダメですが、至極真っ当ですよ。
ただ母は、私たち兄弟には一緒に食べない父の事を一切詰(なじ)りませんでした。
“お父ちゃんはこんな時間まで働いてはるねんで、ご苦労さんやな。先に食べとこな”と
感謝の言葉を言っていました。解りますよね?其処には何の不実も不幸も在りません。
此の人の言う普通とは・常識とは一体何なんでしょう?
でも其処で子供たちに父親の悪口をまるで豆腐に針を刺すように言い続けていれば、
子供たちはそりゃ歪みますよね?その人その人のやり方次第で変わるのです。
“してくれへん!言うてくれへん!”というのも同じです。して欲しければ伝えなさい。
“解ってくれへん!”と拗ねる前にあなたが、解って貰える努力をしなさい。
それでも相手の理解が無い場合はその関係を捨てるか、受け入れるか、
どっちかの“もうええわ!”を取りなさい。其の為の腹を括りなさい。
どっちを取るかはあなた次第です。
兎に角“自分はええ人”と思っている人でも“くれない族”になってしまうと、
是が全て私が私がと自己中心になってしまう“普通やろ!”と詰るのは、
自分の考え以外一切認めない!通さない!という“不通”になってしまいます。
これでは“そりゃ誰も入られへんわな、アンタが入れようとせえへんねんもんな”ですよ。