2012年 2月
人が生きて行く上で必要不可欠なものが3つ在ります。身体と心とお金です。
身体はいうまでもなく健康という事で、何をするにもまず身体が元気でないと始まりません。
ついつい忘れがちですが、自分が健康で居れている事に感謝しなければなりません。
次に心というのは人は一人で生きている訳ではありませんから、
他者とのコミュニケーション・人間関係ということです。其れが上手く流れていれば
問題はありませんが、往々にして其処に躓き悩みを持つ人も沢山います。
その心の整理の仕方はいつもお話しておりますが、
毒が自分の中に入らぬ様にブロックするのは一人一人の役割です。
そして三つ目のお金、是も無い事には生きてはいけません。
何も拝金主義になる訳ではありませんが、世の中は貨幣経済で動いています。
お金を手にする為には、まあ濡れ手に粟の宝くじや賭け事は別として、泥棒でもしない限り
働かないと入っては来ません。一時は、一億総中流だとか今思えばお金に対する冒涜ですが、
お金をお金とも思わない超バブルと其の反動でのバブル崩壊も経験して来た今、
日本も例外ではなく所得も消費も冷え込んでいます。
若い人でもいくら一生懸命働いても一月10万ちょっと、正社員は削られ、いつでも会社側の
都合で首を切られても仕方が無い契約社員や派遣という形に移行しています。
こんな寒い状況の中でもお笑いをはじめとする芸能人は何千万とか一億とか儲けてはいる
みたいですが、殆どの者はそんなものは絵空事です。
そうなると人は普通に考えてお金が幾ら在れば幸せだと感じられるんでしょうか?
其の額というのは、本人の自尊心や自己顕示欲にも因りますが、お金を儲ける為なら
どんな犠牲も厭わない“兎に角お金!”という人を除けば、大儲けをするのも貧乏をするのも
やっぱりストレスが溜まります。お金でしか価値を測れなくなれば、其のお金が無くなると
当然本人の値打ちも無くなってしまう、とするのもおかしな話。
逆にお金が無くて明日をも生きて行けなくなるのも是も又おかしな話。
“心配しなくてもいいくらい”“とりあえず何とか生きて行けるだけ”
まあ正直な話、これぐらいだと思う人が多いのではないでしょうか。
何を仕事として糧を得て行くかというのは人其々ですが、解っておかなければならないのは、
自分の精神と肉体の健康を蝕まない程度のお金があるのが一番幸せだという事です。
健康で働く事に精が出せて、適当に休養も取れて、出費も適当で欲しい物を買うのが
(無茶な買い物で無い限り)それほど負担にはならない。こう在りたいですよね。
ただ生きて行くだけでもストレスとプレッシャーが掛かる世の中ですが、
エエ加減・ほどほど・ぼちぼち、是位の気持ちで有り難いなと感じて居れれば、
幸せはちゃんと其々の手の中に在る事に気が付きますよ。