2014年12月
人の性分や考え方には二通りあります。
まず一つ目は“all for me”常に発想の原点が“主人公型”で、
自己保身と自己主張をいつも一番に考えるタイプ。
そして二つ目は“all for around”自分の事よりもいつも周りの事や想いが発想の原点になる
“観衆型”で、言い換えれば気配り・気遣い・配慮ができるタイプの二つです。
其々程度の差があれ、どちらかのタイプに分類されるはずです。
一見すると、二つ目の方が人として正しくて一つ目はダメな様に思いますが、
実は決してそうではなく、一人の人間の中に両方の要素が要るんです。
そこでバランスが問題になって来ます。
何でも“過ぎたるは及ばざるが如し”と言われる様に、幾ら良い事でも
あり過ぎの“too much”になってしまうとその形は変わってしまいます。
逆に無さ過ぎの“too much”も、是も又困ります。
“私は観衆型でいつも周りに気を配る良い人なのよ”と言っても、
余りにも周りの様子や人の目ばかりを気にし過ぎて、
自分がどうしたいのかが、見えなくなってしまっては本末転倒になります。
又、人の声や眼を通しての評価でしか自分の存在価値を測れないという人も増えています。
“いいね”をいっぱい貰わんが為にブログ・ツイッター・facebookなんてのもそうですよね。
この場合はちょっとは“all for me”も入れてごらんなさい。
仮令、人が何を言おうと其れは其の人の自由で、“人の口に戸は建てられない”
と言いますが“そんな事言わんとって 私はそんな意味で言うたんや無いねん”と
お願いして回った処で言う人は言います。
適度な正しさでの“all for me = 唯我独尊”は必ず要るのです。
そ
して適度な正しさでの“all for me”と言いましたが、
是も又過ぎて“too much”になると、自己中心的・自分本位・手前勝手となり、
周りから敬遠されてしまいます。
そんな人はちょっとは主人公型を離れて“all for around”の血を入れないとダメですよね?
“あんたは良くても周りの人はどう思てるのか 他の人にとってはどうなのか”という思索をです。
こう考えればやはり生きて行く上で“goodバランス”が如何に大事かが解るでしょう。
バランスはセンスとも言い換えられますが、
センスは何もお洒落・ファッションの上にだけではなく、
生き方にも、考え方にも又人付き合いにも、お金遣いにも求められます。
センスの良い人というのは、仮令何をしていても、
綺麗なバランスが取れている人の事なんですよ。
何時も希望を持って礼節を忘れない“希礼な生き方”をしたいもんですね。
今年一年振り返って其れが出来ていたかどうか一人一人考えてみましょう。