2015年 3月
世の中の全ては相反する陰と陽で出来ていて、
言い換えれば+と-・正と負・○と×・奇数と偶数・賛成と反対となる様に
数え上げればきりがありません。
人の心の針の振れ方も又、陰と陽・ネガティブとポジティブをその都度行き来します。
そして心の針がネガティブの方に強く振れてしまった時、人は悩みを生じるのです。
その原因となるモノは確かに色々在るのでしょうが、
殆どは本人の不必要な“思い込み”に因る事が多いのです。
特に自分の中に負い目や罪悪感や劣等感等の負の意識を持っていると、
今起きている事柄をそのフィルターを通してでしかみる事が出来ず、
“きっとそうに違いない 相手は自分の事をこう見ているんや”と
ちゃんと確かめもせずに思い込んでしまうのです。
“そんな事ないわ あんたの思い込み過ぎやで”と人に言われても、
それで一杯になった頭と心は受け入れようとしません。
それで楽になるのならばいいのですが、十中八九しんどい悩みに姿を変えてしまうのです。
ちょっとこじつけになるかもしれませんが、“思い込む”というのを
“重い護謨”としてみましょう。昔はゴムをこの護謨と書いたのです。
是は重たい程の膜を作って自分を護らんが為に分厚い殻に閉じ籠るという意味に取れます。
ゴムは電気すらも通しませんからね。誰の言う事も入って行かない筈です。
でも其処で急にポジティブの方に針を振れと言われても中々難しい事ですから、
まず一旦、自分の中の悪い方への思い込みを取り除いてゼロ地点に戻しましょう。
其れが出来れば、其れこそ不要な思い込みが取れる訳ですから
心は今よりもずっとフラットでニュートラルな状態に戻れます。
この癖を付ける事がとても大切です。
中には“あんたの其の自信は一体何処から来るの?”と言われそうな
まるで根拠のないポジティブな自信を持っている人も居ますが、
幾ら良い事でも余りにも極端になり過ぎると、その結果はちょっとアウトです。
程々にちゃんとバランスを取った上での自分に都合の良い様に考える
可愛いプラスの思い込みは必要かもしれませんね。
あなたがそう思った処で別にお人に迷惑を掛ける事でなければOKですもんね。
春ですから“重い護謨”はしっかりと脱ぎ去っておきましょう。