2019年 1月
皆さん、明けましておめでとうございます。
30年続いた平成もこの四月で終わり、五月からは新しい年号へと変わって行きます。
昨年末のお誕生日に天皇陛下が述べられたお言葉の中に、
60年間もの長い間、連れ添われた皇后様に、
“特別で大変な私の旅に同伴してくれました”と感極まった様子で労われていました。
誰でもそうですが、人生は正しく旅であり、
その長い道のりをどう乗り越えていくかが大切となります。
その際に最も大事なものは、“心”という目には見えない・形にもない不確かなモノです。
心という字は三つの星が一つの月を巡る様子だと言われます。
私は巡るというよりも月の船に乗った旅人の様な気がします。
そこに乗っている一つ目の星は、まず私であり、二つ目の星はあなたです。
これは自分と相手という意味ですよ。
その場合、目の前にいる“あなた”という存在は、伴侶であり、恋人であり、
時にはそれが親や子供にもなり、その他の相手という場合もあります。
その関係性を只、自分の感情だけで決めてしまうのではなく、
三つ目の“世の中や世間という星”に照らし合わせて考えてみなさいという事です。
物事の捉え方には必ず二面性があります。
長所と短所・陰と陽・相手と自分・主観と客観・感情と理性・損と得・欲と徳etc・・・。
数え上げればキリがありませんが、
一見そう見えてもその出来事の裏に隠れている
もう一つの可能性を冷静に見極める事が大事です。
それはリスクマネージメントにも繋がる事ですから。
そこで、こころの定義として、
念 ------------ 定 ------------ 慧
(情報過多により心がざわめく)(その揺れを鎮め明鏡止水の状態)(対象をありのままに映す)
の三つがあり、これはいつも言っております、
ニュートラル・ナチュラル・フラット・クリアになるという事です。
そして同時に、自分をコントロール出来た状態で心を意思に変えて行くのです。それは、
何 --------- 何故 ------ 如何に
(今、何が起きているのか)(その原因と今の感情)(じゃあどうするかの対処法)
という次の三つです。これは理性という俯瞰の眼で観る強い意思の力でないと出来ません。
何だかちょっと難しく感じられるかもしれませんが、決してそうではありません。
あなたの旅は常に、月の船に乗った三つの星、即ち
“自分・相手・周囲”、この三つのバランスを取り続けて行くことなんですからね。
今年も世の中の変化・変動に惑わされす、あなたの心が倖せであります様に願っています。