2020年 6月
ようやく、緊急事態宣言も解除され、コロナ終息の兆しも見えはじめた今、
言える事は取り敢えず皆さんよく自粛を頑張りましたね。
と言う一言に尽きます。
医療従事者は言うに及ばず、経営的にもまだまだ大変な方も勿論います。
コレを元に戻すにはまだまだ時間が掛かるのかもしれません。
ただ目に見えない透明な鎖に縛られていた様な思いからは解放されたのは事実です。
これ迄日本も天災・人災は言うに及ばず、数々の試練を越えて来ました。
今回もその峠を一つ越えて、今思う事があります。
私がこの歳だからという訳でもないのですが、
5年も前に“歳を経た自分の在り方とスタイル”という事を書いていました。
その昔、民主党が与党だった頃、経費削減の仕分けの場で蓮舫さんが
“2位じゃダメなんですか”と言って問題になりましたが、
本来日本人は勤勉ですからもっともっとと余裕を持つ事なく走り続けて来ました。
勿論今回色々な経済の落ち込みはありましたが、それでもその中で出来るだけの事をして、
働き方の見直しをするという事も出来始めたのも本当です。
誰でも若い頃は欲に溢れ“あれも欲しい・これも欲しい”と貪欲に求める気持ちもありましたし、
又、そうでないと成長も発展もなかった訳ですから。
その全てに於いてやっぱりエネルギーに満ち溢れていたんでしょうね。
今思えば眩しい若さの時代です。
しかし、勿論人に依ってその程度は様々でしょうが、
年齢と共にその欲に対するエネルギーが薄れて来るんです。
体力的な代謝機能の低下もあるんでしょうが、もうそれ程沢山食べられなくなったり、
お酒の量も減ったり、本当に美味しい物をちょっとでいいわという感じになって来ます。
語弊があっては困りますが、働く事に於いても、眦(まなじり)を吊り上げて、
必死にというのからちょっと抜けて程々・ボチボチ・そこそこ・まあまあetc…
関西弁にはホンマに色々な表現がありますが、ちょっと肩の力を抜いて、
“コレ位でも何とかやって行けるんちゃうの?”と改めて思います。
まあ観光立国という主旨からすればそうなんでしょうが、
インバウンドというのも考えてみればちょっと異常でしたもんね。
何も求めるなという訳ではありませんが、ただ元に戻る・本来あった形に戻る、
そこに多少の減少があっただろうとしても、
その中で遣り繰りして行けば良いのではないかと思います。
昔に戻れとは言いませんが国も同じではないのでしょうか。
そこで生活のスタイルにも3S(スモール・スリム・シンプル)
過去への執着を捨てて、欲張らず出来るだけ身軽になる
その際に次の3S(セレクト・シェイプ・ストップ)
いかに思い切りよくこれが出来るか、それ程沢山のお金やモノや名誉がなくても、
慎ましやかにキッチリと、お人に迷惑を掛けない生き方が出来れば充分ですし、
又出来る筈です。
色んな物が取れて、心が楽に生きられるのならそれ以上の事はないと思いますよ。