2020年 7月
もう既に“三密”というのは、
新たなライフスタイルのニュースタンダードになりつつあります。
密閉・密集・密接を避けるという意味ですが、
今般の日本の政治の在り方を見ていると、
正しくこれも又、三密で、
内閣という密室の中だけで、密接な繋がりを持つお友達と、内緒で事を取り決め、
国会での満足な答弁もせずに、閉鎖し密封するという密室・密接・密封が行われています。
予備費10兆円なんて、一体何に使うんでしょうね。言い出したらキリがないので閑話休題。
本来、抑も“三密”とは空海が開いた真言宗を始めとする密教の教えなんです。
1.身密(しんみつ)・・・身体・行動
2.口蜜(くみつ)・・・言葉・発言
3.意蜜(いみつ)・・・こころ・考え
これらを整える為の教えとし、仏教では生命はこの三つで構成されているとします。
そこで一つ一つ説明していくと、
1.自分の行動を見直し、大事な物を見極める。 みんなの命を守る行動をとる。
出来る範囲で身体を動かす。 手を洗い、身を清める。
自分勝手な行動をしない。
自分さえ良ければそれで良いという行動をしない。
2.自分の発言や言葉を見直し正す。 感謝の気持ちを口にする。
人と少しでも話して気分転換をする。(LINEやメールでも良し)
うがいをしっかりとして口を清める。
人の悪口を言わない。揚げ足を取らない。
人とのコミュニケーションは如何に言葉が大切かである。
3.自分の心の揺れ動きを観察する。 良いも悪いもありのままに見る。
一歩立ち止まってこころを見つめる。
自分だけでなく、他者への気配りをする。
様々な情報を貪って惑わされない。
今出来る範囲で、自分がリラックス出来る事、心が豊かになる事をやってみる。
深呼吸をして、こころを落ち着かせる。(マインドフルネスや阿字観)
この様に誰でも理解出来る分かりやすい教えです。
でも不思議な事に、今この世界中の状況に照らし合わせてみると、
如何に符合する点が多いというか、ほとんどその通りの様な気がします。
その千年単位の昔から、人の営みというもの、そして又、憂事に際しての
心の持ち様と、行動の在り方を説いているんですね。
本当にビックリしました。
皆さんにとって少しでも参考になれば幸いです。