2021年11月
こんな話があります。
“だってそう思わない? いつ訪れるかどうかも分からない不幸に怯えて、
ソレに備えて必死になって身構えてばかりいるなんて損よ”
“まだ全然不幸でもなんでもない内から気持ちが滅入って、
自分から不幸になって行っちゃう”
“そもそも不幸なんてものは、こっちがどんなに準備したって、
それとは関係なく降りかかってくるもんなんだから”
“毎日一生懸命前向きに、でも結構脳天気に楽しく暮らして、
それで万一何か大変な事が起きてしまったら、その時はその時、
皆んなで頭を寄せ合って考えて、考えてもどうにもならなかったら、
皆んなで泣いたっていいじゃないの”
“ある意味こんな幸せな事ってないじゃない”と書かれてありました。
人は誰でも安心・安全を願いますから、転ばぬ先の杖と言って、
どんな事にも“万全を期す”のは何も悪い事ではありません。
そうならない様に色々と考えるという事ですから。
でもその時に、気を付けなくてはならない事は、不足・不平・不満・不備ばかりを数えて、
それに囚われていると、不信と不安を呼んでしまうという事です。
おかしいですよね?安全・安心を願ってした筈なのに、
結局“こうなったらどうしよう”とか、逆に“こうならへんかったらどうしよう”等と
願った形の反対、謂わばそうなって欲しくない形を
次々と自分の頭のスクリーンに思い浮かべる事になってしまうのです。
“いいや!そんなこと願てない。むしろそうならん様に心配してんねんやんか”
と思うかもしれませんが、実はその考え方はこれからの物事を、
否定形で捉えているという事に気が付かなければいけません。
勿論これからの未来に全てのコトが、
何の心配もなく薔薇色やなんて事は誰にとってもありません。
改善・解決して行く為には、しんどくてもやらなければいけない事は沢山あります。
この様にそれらが消滅して無くなる事はまずありませんが、
軽減して減らす事は出来る筈です。
その為にはどんな事であっても、あなたの願う事を、
自分の望む嬉しい形で頭のスクリーンに思い浮かべて、
“そうならない様にではなく、そうなる為にはどうしたらいいか”を
考えのベースとする癖を付けましょう。
その考え方のチェンジをするだけで、結果は
随分と変わってくる筈ですからね。