2023年8月
人生100年時代のモデルとして、広島県尾道の山あいの街で、
元気に一人暮らしを謳歌している103歳の石井哲代さんのインタビュー本
“心も体もさびない生き方”の中で、自分らしくご機嫌に生きる知恵・
生き方上手になる五つの心得を読んで、私なりに感じる事も加えてまとめてみました。
1.物事は表裏一体 良い方に考えらな損じゃがな。
手の甲はシワシワですが、ひっくり返せば手の平はツルツルじゃ。
一方向から見るだけでは分からない。失敗もひっくり返して良い方に考える。
失敗に囚われてばかりやと劣等感に苛まれて人生が曲がって人間小もうなってしまう。
あくまで、失敗は通過点やで。
これは私がいつも言っているサイコロの1と6の理論と同じ事。自分からはそう見えてても、
相手も同じかどうか、違うかもしれない。物事の値打ちも価値観も全て。
2.喜びの表現は大きく
嬉しい・有難うという気持ちを相手に伝えようと思えば、恥ずかしがらずに
オーバーアクションをすべし。大喜びすべし。年寄りが機嫌を悪うして、
怒りっぽくなるのはいけん。“ああ年老いても楽しそうやな”と思ってもらえる様に、
にこやかに柔らこうにムードメーカーというか、
同じ一生じゃから縮こまったり・俯いたりせず、伸びやかにな。
3.人をよう見て相手を知ろうとすべし・観察すべし
相手のちょっとした変化に気付く事も大事な事じゃ。そればかり考えろとは言わないが、
“今この人はどう思うとるんじゃろう”とよく見て、こっちから声掛けすれば、
向こうも安心して自分を出してくれる。自分を出せない人に対して優しい水を向けるんじゃ。
4.マイナス感情を笑いに変換すべし。
何でも無い無いばかりじゃ気が沈む。特に否定の言葉を使う時、
語尾をクスッと笑いに変えてみ。“お金がナイチンゲールでございます”てな感じ。
同じ“無い”でも笑いに変えると気持ちが落ち込まん。心の落ち込みは魔物。
早めに自分で自分を助けてあげんといけん。朝ドラでも“自分の機嫌は自分で取りなされ。
人に機嫌を取ってもらおうとしてはいかん”と言っていましたよね。
5.手本になる先輩を見付けて真似をすべし。
私の場合は姑さんじゃが、陽気で働きもんでちょっとした心遣いも出来る、
よう出来た人じゃった。それを手本に真似をしながら、
ちょっとでも身体に染み込ませて行けたら儲けもんじゃ。
これら五つの知恵と心得です。
何も歳いった者だけの話ではなく、もっと若い人でも誰にでも当て嵌まる、
それこそ“ご機嫌な生き方”を自分で作って行く方法です。
まあ大きくひっくるめて言えば、プラス思考という事なんでしょうが、
そこには決して“ネバナラヌ”の堅苦しさが無いんです。
まるで瀬戸内気候みたいに温暖で、穏やかで、ゆったりと。
周りを見ればそうでない世の中であるだけに、余計に誰の心に響くのかもしれませんね。
それこそ、これを手本に真似をしてみても、決して損はありませんよ。