2025年6月
人には誰でも、“自分流の正義”と言うのがあって、
ソレを“普通はな”という言葉に置き換え、
あたかもソレがスタンダードの様に見せて、
皆それぞれ自分が正しいと思ってしまう。
あなたも思い当たる事があるはずです。
でもソレは、“あなたの真実”であって、“万人の真理”ではありません。
真実と真理は違います。
真実というのは、理想や価値観であり、あくまでその人にとってのモノですから、
人の数だけあったとしても、何の不思議もないのです。
それに対して、真理は誰が見ても考えても、そうだと思える事であり、
だから一つなんです。
コメ問題の今回の農水大臣は、その違いを全く解っていなくて、
皆が等しく感じているであろう“万人の真理”を置き去りにして、
恥ずかしげもなく、コメは買った事がないなどと“自分流の正義”を
おかしいと思う事もなく、むしろ得意げに披露しました。
アホですよね。閑話休題。
そこで、別の側面から見れば、“自分流の正義”の中には、
“勝手神経質”というのがあって、気になる・其処は許されへんと、
思う箇所は、一人一人違うのです。
“ソレはおかしいやろ!”と言っても、その人がそう思うのですから、
変えようがないんです。
でもそれを忘れて、“自分流の正義”を主張し過ぎると、
喧嘩になってしまいますよ。
恋人でも夫婦でも親兄弟でもです。ましてや他人さんなら尚の事。
人としての“万人の真理”は、ちゃんと踏まえた上で、
自分が相手と違うことを認めて、相手が自分と違うことを許しなさい。
“自分流の正義=それぞれの真実”なんて別に二つあったって良いんです。
一つにしようとするからぶつかるんです。
そうではなく、“君はこうやねんな、O.K!ほんで僕はこうやねん、分かってな”
と、まず相手の勝手神経質を認めてから自分の事をお願いすれば、
ちゃんと共存して協力し合えますからね。
これはちょっとした心のやり取りのお勉強ですよ。
それぞれに答えは有ったって良いんです。