2009年 1月
アメリカの金融破綻の影響を受けて、去年後半から未曾有の不景気風が吹き荒れ、
身動きが取れないという風潮が蔓延っています。
実際に大変な人も居ますが、その他大半のものはマスコミが煽り立てる悲惨な暗点ばかりに眼が行き、
多分にムードや雰囲気に流されて集団ヒステリーになっているような気がします。
輸出の観点から見れば円高はデメリットですが、
逆に輸入の観点からすると、安く仕入れる事が出来る訳です。
水平思考の出来る者は“こんな時こそ今がチャンスや!”と考える人もいます。
その昔から森羅万象全ての出来事は“陰と陽”で出来上がっている。
上りがあれば下りがあり上がれば下がる沸けば冷める、初めから全て解っている折込済みの事なのです。
ちょっと前に、日本もバブルが弾け、祭りの後の処理を乗り越えました。
又、関西を始め、北陸・東北等で起こった震災も乗り越えました。
全て上って下りて、又上がっての繰り返しです。
ですが、“喉元過ぎれば熱さ忘れる”の喩えも在る様に、何とかなって平和が続けば、
それがずっと永遠である様に油断し、こう在る事が当たり前に思ってしまう。
でも世の中の振幅の幅はそんな時でもやはり動いているのです。
アメリカの異常なバブル景気、オリンピックに向けての中国の異様な昇り詰め方、
日本での一攫千金ばかりを狙うネットトレーダー、クリックひとつで何千万も何億も株で儲ける。
そして自分の非を認めようとせず、全て相手の所為にし、訴えようとする歪んだアメリカナイズド。
自分の失敗は相手の所為ですか?違うでしょう。
自分のした事は、仮令其処にどんな誰からの影響が在ろうとも、責任を取るのは自分自身なんですよ。
そして金を手にしたものが、セレブで在る事が勝ち組の象徴だとし、
いくらでも価値以上に値段を吊り上げてくるヨーロッパブランド。
何十万の鞄、何百万の時計、それら全て常軌を逸した上り方したモノ。
そんな異常な状態がいつまでも続く筈はないのです。
次にはそれが崩壊する時が来る。解っていて当然の筈の事だったのです。
落ち着いて考えてみれば、こうなってしまってからキャーキャー騒ぐ必要など端から無い筈です。
しっかりとそれに対する警告は、感じ取ろうと思えば出来ましたよ。
徒に浮き足立ったり、落ち込んだりするのではなく、今こそ原点に戻りなさい。
知らぬ間に付いてしまっていた贅沢という贅肉を取りなさい。
質素に欲を減らして、足るを知る心を持ちなさい。
必要以上の、“欲が在るは、余苦もある。欲が無いは、余苦もない。”
“何でこんな事になってしまうんや”と嘆くのではなく、全ての事を在るがままに受け止めて、
じゃあこれから先どうして行けば良いのか、その方法をしっかりと自分の目で見、
自分の耳で聴き、自分の心で感じ、自分の頭で考え、そして自分の足でその一歩を踏み出しなさい。
世の中の所為でも誰の所為でも在りません。
この状況の中で自分の人生をどうデザインして行くかは、紛れも無いあなた自身なんですからね。
年頭に当たって大事に心に留め置いておきましょう。