2010年 1月
是は、私が皆さんにいつもお伝えしている事ですが、年の始めに改めて文字にしてみました。
まず最初の恨むは、“悔恨”の恨という字で、決して後悔しないという事です。
人は兎角後ろを振り返って“ああしたんが失敗やった”“あんな事せんで良かった”など
巻き戻せない過去の行動を悔やみがちです。
ですが仮令失敗だったとしても、其れをそのままにせず経験として生かす勉強も出来る筈です。
ですから、決して恨むなかれ。
次にこの怨むは、“怨念”の怨という字で、人を怨む・憎む・赦さないという感情です。
“こんな事になってしまったのはアイツの所為だ”“自分は悪くないアイツが悪い”と、
取りも直さず他人の所為にして責任転嫁する狡い心です。
ですが、自分の身の回りに起きた事柄は、他の誰でも無いあなたが居るから出た結果なんですよ。
それらの“毒”を入れる事なく、自分が今こうして居らしてもらっているのは、
誰のお蔭で誰にお世話になって助けてもらっているからなのか、
此処で、その人たちの顔を思い浮かべて御覧なさい。
そして“有難いな”と思えたら、しっかり前を向いて俯くことなく頑張る事が恩返しに繋がるんです。
最後の“我大和の桜なり”というのは幾ら世界広しと言えども、
国名に“Great Peaceful”と付いているのは日本だけです。
大きく和やかな心で人と心を繋ぎ、平和を築くという事です。
そして桜は国花。
過ぎた事をいつまでもクヨクヨ・グズグズ・デモデモと引きずることなく、
いっそ潔くこれから来る明日に目を向けなさい。というメッセージです。
一人々生きていれば勿論色々あるでしょうが、是を心に留め置いておれば、
少なくとも自分が不幸だなどと思う事は無くなる筈です。
大事な事ですよ。