2010年 4月
この頃盛んに“パワースポット”と言われる所が取り沙汰されていますが、
中には只の表面上だけで何の力もご利益も無い場所だったりする事もあります。
昔も今も人が目に見えないものに縋る・神仏に委ねる・願いを託すというのに変わりは無い様です。
いつも言ってますように、まず基本は“自分の力”でという事に変わりはありませんが、
時には其の神仏の御力を信じて救けて貰いたくなる時もあります。
其処で播磨の国での一番の“パワースポット”をお教えしましょう。
宍粟市一宮町に在る“伊和神社”です。創建は古く古事記・日本書紀の時代に遡ります。
須佐之男命の子である大国主命を祀り、国の安寧を願い、農業・工業・商業等産業の神、
縁結びの神、病気平癒の神として多くの人々の信仰を集めています。
初めて此処を訪れた時、道路から一歩入っただけなのに,まるで結界の内側に入ったかの様な、
清冽な(鳥肌が立つ様な)気を感じました。
行った方は多分各々の肌で其の空気感の違いを感じられた事と思います。
私はお伊勢さんの外宮と同じ気を感じました。
あの場所だけに、あれほど大きな杉や檜の太古からのような大木が林立しているのは不思議な話です。
そもそもが一宮という地名自体が一番位の高いお宮さんという意味ですから、
もう既に其処から力の大きさを表しているのです。
病気平癒というご利益からも察せられますが、
悪いモノを取り去る・悪しき因を切るという裏の意味の在ります。
当然仕事に関しても願いを達するのに邪魔をする要因を取り除く、
縁を結ぶのに妨げとなるものを祓う等という裏の大きな力も持ちます。
神社での神主さんに拠る“御祓い”という行為が其れを表すのです。
ですから、これから良くなりたいと願うのなら、まずは知らず々に身に付いてしまっている不要なモノを
全て取り去って綺麗な身になってからという事で“縁切り”の意味を持ちます。
其処でお参りのお作法です。まずは鳥居と神門を潜って神の気を感じ、手水場で身を清め、
本殿にお参りをする。作法に乗っ取って手を合わせた後、必ず其の横のおみくじを引きなさい。
特に其の裏に書かれている“神の教”という言葉は、
今の貴方にピンポイントで迫ってくる言葉がきっと書かれてありますよ。
そして左側から本殿の裏にある“鶴石”に詣でましょう。お賽銭を入れて石の囲いの周りを巡り、
必ず其の石に触れて来なさい。是が悪いモノを取ってくれる“悪縁切り”の行為になります。
次に本殿の右側に出て、大きく二股に分かれた“夫婦杉”が在りますから、
其れに触れ、本当に必要な御縁だけを結んでもらう。
そして最後に社務所の横にある境内で、一番大きな御神木に抱きついて其のパワーを貰って来なさい。
後は社務所でお守りを買うなり、寄進(一口2,000円すれば本殿横に名札を貼ってくれます)を
させてもらうなりは自由です。
たった是だけの事をする事で随分と気持ちが楽になるというか嬉しくなるというか、
とにかく“来て良かった!”という気持ちになります。
何も其れをしたからといって“棚からボタ餅”ではありませんが、
此の行動の事実が心に安心感と充実感を齎してくれるという事です。
まあ其れだけパワーをいただけるんでしょうね。
興味を持たれたら是非お参りしてみなさい。足を運ぶ価値在りですよ。