2011年 1月
昔から日本には、基本のバランスというのがあります。
皆さんは何だと思いますか?それは七・三です。
三と七というのは、誰もが好きで賭け事でもラッキーナンバーです。
単体としてもそうですが、この二つを組み合わせると、絶妙のバランス配置になるのです。
六・四ではあまりにも似かより過ぎ、二・八ではあまりにも差がありすぎ、
頭の中で思い浮かべてみれば“ああ、なるほどな”と納得出来る筈です。
私は生け花も教えていますが、花のバランスもやはりそうです。
三々七拍子も在りますし、髪の分け方で七三分けというのもあります。
そして不思議な事に、人は其々のポテンシャル(潜在能力)の三割しか使っていない、
七割は眠っているというデータも在るんです。
普通に考えれば“そんなん勿体無いやん全部使たらエエやん”と思うでしょうが、
其処は人体の不思議で、全部使ってしまうと其の能力に対して身体が保たないんです。
走るならばアキレス腱が切れる、考えるならば脳がパンクするという風に。
ですから三割使えていれば其れは人としてベストな状態なんです。
其処でいつも言っております様に、自分の思い通りになる事は、十の内、一体幾つ在ると思いますか?
という問いに対しての答えも又、三つ在ればいい方という事になります。
七つは思い通りにならないと思っていて丁度いい加減です。
そりゃ考えてみれば、三割しか使っていないんですから、是も又当然ですよね?
全部使えば死んでしまうんですから。
此処にも三・七の法則が存在します。
処が、人は欲張りですから、全部自分の思い通りに行って欲しい・成って欲しい、とつい々願います。
おかしいですよね?そんな事出来っこないのは其々が解らないといけない。
そして高々ひとつ思い通りにならない事が起きたら“イヤーッ!”、
ふたつ来れば“ムリッ!”もうみっつになれば“アリエヘンシ!”と一切受け止めようとしません。
言ってるでしょ“思い通りにならへん事の方が多いんや”と。
一々“そんなん出来へん”と言って居ては、前へは進めません。
ちゃんと受け止めた上で“ほな今度はどないしたら上手い事行くんやろ”と考える事こそ大事です。
実は誰しも思い通りになる三つの事はもう既に殆ど貰って居るんです。
一、健康である事。
二、家族が居る事。
三、仕事が在る事。
多少の違いは在れども、この三つが在れば“ほんま有難い事やな”と感謝出来なければ嘘です。
勿論其れが無い人も居るかもしれません。
ですが、全部無い訳ではないですよね?是が無いからアカンではなく、
是が在って良かったと思えれば、感謝の心は消えません。
贅沢言うたら切りがない“ほんまそうやな”と身に沁みて理解出来れば、
又この一年しっかりと乗り切る事が出来ます。そうしなきゃね。