2020年 1月
令和二年、新しい年を迎えて、ここで改めて長年私が皆さんに伝え続けている
“恩思恵”の本質をまとめてみます。
例えば、水が半分入っているコップを見て、“まだ半分あるやん。大丈夫やん”と思うのか、
それとも“もう半分になってもた。どないしょう”と思うのかのどっちかです。
“何も思わへん”という人は省きます。
あなたはどう思いますか?
ともすれば、前者がポジティブシンキングで、
“心配なんかせんと前向きに考えらなどうするのん”となり、
後者はネガティブシンキングで、
“そんな先の事ばっかり心配してもしんどくなるだけ”だと
どうもポジティブシンキング奨励の風潮があります。
ところが、皆んなに聞いてみると意外な事に後者の方が多いんです。
元来日本人は真面目で慎重なんでしょうね。
“転ばぬ先の杖”や“石橋を叩いて渡る”“備えあれば憂いなし”これらの諺にも表れています。
でも一概にそれをネガティブだからダメと否定する事は出来ません。
“だからこの水を大事にして、ちゃんと配分を考えて飲もう”と思えれば、
入り口はマイナスであっても、結果出口はプラスになります。
逆にウサギとカメの様に“大丈夫、大丈夫、どうって事ない”と油断していると、
入り口は明るくプラスから入っていますが、後先考えずに何とかなるわと
その水を飲んでしまえば、後で困るという結果としてのマイナスが待っています。
大事なのは、考え方の入り口ではなく、だから良かったと
出口=結果をプラスに持って行く事なんです。
そして次の例えは、年齢の事です。
あなたが40才だとしましょう。
まだ40ですか?もう40ですか?
まだまだ若いわと元気で居る事は良い事ですが、若い子と同じ格好をしていては、
イタイですよね。撃たれるかもしれませんよね。
逆にもう40だとガッカリしてやる気を失くしてしまっては、先に繋がりません。
“そんな事ないって”と人に言われても頑なに暗いままでは、
これも又ウザがられますよね。ドン引きされるかもしれません。
そこで、まだまだ大丈夫とファイトいっぱいに明るく生きようと思えれば、
それはプラスからプラスへ。
“もう40だからちゃんと分別を持って生きよう”と思えれば、
マイナスからプラスへ出口を持って行けるのです。
調子の良い時程、足元を見て油断をするな。
調子の悪い時もずっとは続かない、今度は大丈夫、という風に。
だからアカンではなく、だから良かったと思う為にはどうすれば良いか、
その次の一手を考えられる力を持つ様にしましょうね。
人の所為にしない“セルフコントロール”という大きな武器を手に出来ますからね。