2020年10月
最近、有名芸能人の自殺が相次いでいます。
勿論、年間何万人もの自殺者はいるのですが、
三浦春馬くん、芦名星さん、竹内結子さんの様な超有名人となると、
そのショックや影響度は計り知れません。
国もその影響を考慮して、一人で抱え込まずに、
命の電話などにSOSをして欲しいと伝えています。
その本人の心の中までは誰も踏み込む事は出来ませんが、
語弊があっては困りますが、少なくとも五体満足であり、
生きて行くのにその能力をちゃんと使えるのであるならば、
その根源となる命を途中で放棄する事はしてはいけないのです。
(いくら願ってもそう出来ない尊厳死についてはまた別ですが)
一人一人の命の大切さは今更私が説く事ではないのですが、
命という三文字の中には三つの力が隠されています。
い・・・祈る力。の・・・望む力。ち・・・血と智の力。のこの三つの力です。
それぞれの人生を生きていて、どんなに頑張っても、
どれほど願っても自分の望む形にはならない。
寧ろそれどころか、これでもかと言うほどの重荷や負担が
自分の身に掛かって来る。
何で私だけがと嘆きたくもなる。
こんな事があったとします。
でもこれらの事は何もあなたの身の上だけに起きる事ではないんですよ。
事の大小は違えど誰にでも起こりうる事なんです。
寿命も含めて本来宿命は動かす事は出来ませんが、
運命は自分の手で変える事は出来るんです。
苦しければそこから逃げても良いんです。
こうあるべき・そうあるべきという“ベッキーちゃん”にがんじがらめにされて、
自ら出口を塞いでしまってはいけないのです。
今よりちょっとでも楽になれます様にと祈りなさい。
こうなりたいなとあなたの望む形を嬉しくイメージしなさい。
血の力というのは、身体の事。
その為にはまずあなたが元気に健康で生きていなければならない。
それを大前提とした上で“じゃあこれからどうすればいいか・どうすべきか”を
理性と言う智の力で考えるのです。
その時に大事になるのが、“柔らかい勁さ”です。
日本には柔道があります。“柔よく剛を制す”と言う様に、
柔らかい力を用いて難敵に勝つ方法と教えです。
そして、この勁さというのは、
いくら風が吹いても折れない・倒れない柔らかくかつ丈夫な草という意味なんです。
生きる力としての、このソフト・ストレングス(柔らかい勁さ)を
皆さん呉々も忘れない様にしましょうね。
哀しい放棄の連鎖がこれ以上続かない様に、心から願っています。