2021年6月
心に適う量を“適量”と言います。
最近は、お料理でも塩適量と言うと、“それは一体何gなんですか?”
と詰め寄られ、数字で示さないと納得してもらえない事があるそうですが、
あなたの適量はどれ位ですか?
例えば、絵の具の赤に白を混ぜるとピンクになりますが、
その白の量によって、濃いピンクからとっても薄いベビーピンクまで様々です。
人によって又は同じ人でもその時の体調や気持ちによっても違います。
ですから、先程の塩適量もその人の好みによって違うのです。
その適量には、好みによる自分の心身との関わり(智慧)と
生き方による他者との関わり(慈悲)との2種類があります。
まず好み(智慧)としては、衣食住と言われる様に、
ファッション・食べ物・インテリアなど嗜好によって
ハイブランドの物とファストファッション、クラシカルな物と新しい物、
新品と古着、可愛いとクール、
甘いものと辛いもの、高級な物と身近で安い旬の物、
ダイエットとノンダイエット、運動トレーニングのする・しない、
和と洋、ナチュラルとスタイリッシュetc…。
そして生き方(慈悲)としては、
相手と自分、利他と利己、個性と共生、主張と受容、
柔らかさと硬さ、力強さと繊細さetc…。
この様に仮令正反対の物であったとしても、
自分が良いと思えば取り入れて、自分の直感を信じて、
ミックスしなおしてみる、今流行りのリミックスですよね?
それはあなたにとっての適量を量るという事。
これが暮らしを豊かにする方法だと思いますよ。
その為には所謂センスとか柔軟性とか知性と呼べる物が
要るのかもしれません。
真面目であったり、ブレない信念の強さは良い事ですが、
余りにも“赤か白両極端”にしか
走る事が出来ないのでは疲れますもんね。
これもいつも言っております
“拘らず、捕らわれず、固執せず”なんですよ。
あなたが良いと感じた物を、
素直に取り入れてみてはいかがですか?