2010年 5月
今月は、誰にでも当てはまる“お金”のお話です。
勿論、どう稼ぐかとか、どう使うかも大事ですが、
もうひとつ“お金”に纏わるとても重要な事があります。それは、“借金”です。
銀行に借りるとかではなく、個人的に頼んだり、頼まれたりするという形です。
出来るだけ安易な形で人に“お金”を借りるのは避けなければいけないのは、
誰しも解っているのですが、そうではなく自分が頼まれた時に、
特に“生かすも殺すもアンタの返事しだいや”みたいな詰め寄られ方というか、
其れを言葉にしなくても、そのような気持ちで相手に縋られた場合です。あなたならどうしますか?
其の額がとんでもなく自分が用意できるものでは無い時には、当然何の躊躇いも無く
“無理”と言えるでしょうが、何とかすれば何とか出来る額であれば、どうでしょうか?
貸してしまいますか?断りますか?
当然“相手に拠るわ”ですが其の相手がいくらあなたが善意からの行為をしてあげたとしても、
必ず其の信頼に応えてくれるかどうかは決して“絶対”ではありません。
借りる其の時には本人も返すと必ず言う筈ですし、又其の気持ちにも嘘はないのでしょう。
でも其の後、状況が変わってしまう事もありえます。
そんな時あなたはショックを受けて傷ついたり、相手を憎んだり・怨んだり、
どっちにしても後悔の臍を噛むでしょう。
“良い事をした筈の自分がなんでこんな目に合ってこんな想いをせなアカンのや!”と
其の理不尽さに憤りも覚えるでしょう。
仮令自分の事では無かったとしても、こういうケースは経験した事が在ると思います。
勿論其の後の人間関係にも支障を来たしますしね。
ですから、まず一番に言える事は、とても当たり前の事なんですが、
人にお金の世話にならないといけないような羽目に陥らない。
自分と家族でしっかりと責任を持つ。というのが言わずもがなの大前提です。
そして頼まれた場合、あなたが“貸してあげたい”と思うのならば、
決して自分の生活に食い込まない程度の額を、貸すんではなく、
“もし返って来なくても構わない”と腹を括ってあげるつもりで渡しなさい。
其れが出来ないのならば、仮令言い難くてもはっきりと断りなさい。
“でも断ったら後が気まずいし”なんて自分の弱さを情絡みに摩り替えて、言い訳もしてはいけません。
だって出来ないものは出来ないんですから。気持ちもお金も。
もし其の罪悪感が自分を苦しめると思うのならば、“是だけしか用意できへんねん。
せめてもの気持ちやねん”と小額で在っても良いから渡しておきなさい。
是が自分をも相手をも守る最善唯一の方法だと思いますよ。
保証人の判子の件に関しては、よほどの関係でなければダメなのは言うまでもありません。
其れに対して“毒を食らわば皿まで”と思えるほど腹を括れるのは容易な事では無いですからね。
どんな場合にしても“お金”を間に挟んでのしんどい・辛い思いは避けたいものです。